近 本 太 平 作 品
   パンジー(F4号)
   
  山梨の風と光り 1996

近本太平先生の絵を見ながら

 絵を語る資格のない我が身に困惑しながら太平先生の絵と対峙している。
大学の研究室と高岡の寓居に数枚、東京にも何枚かある。
分けると甲斐駒ケ岳を中心とする山の絵・草花や果物の生物画・それに人物画
ということになろう。

 山の絵は山里の寒そうな村落にもかすかに囲炉裏のぬくもりがただようもの、
雪を纏うが春近き風をかぐわせるもの、そして春そのものである。
いずれも鋭く強くしかも暖かい光が隈なく行き届いている。
 静物画は、静かな静かな空間に透明な清潔さが漲り、その陰影は本体の
芯の複雑さを軽くかつ濃密に写し出している。
”太平の悟り”なのか。
 人物画は、海岸寺18世の榎本知啓老師像が謹厳なる人間の一生を凝縮しつつ
なお一歩先をみる姿勢、武田信玄の天下制覇のために女犯を絶ちつつもなお残す
野卑な匂い、人物の全てを描く苦しみが伝わる。
  
太平先生の唄う”山梨の風と光り”を困惑のなかで見た私の幻想交響曲である。  

             高岡法科大学法学部 教授 法学博士 千々岩 力

 

青いぶどう(F3号)   1989

  

葡萄 バラディ (F4号)  山梨の風と光り 1989
     
     

桜桃 (F3号) 山梨の風と光り 1996

桜桃 (F0号) 山梨の風と光り 1996
     
  

    桃とスモモ (F6号) 1988

甲州百匁柿 (F4号)  1988
     
    

   朝の富士(大瀬崎) F15号 1993

甲斐駒ケ岳 (F30号)   1988
     
  

   南アルプス桃源郷 (F12号)  1990

緑風の信玄堤 (F15号)  1988
     
     
  杭 ・ 富士川雪どけの頃 (F30号)  1988     
     
   

   薔薇とホルン (F10号)
  −モーツァルトに捧ぐ− 1996

ヴァイオリンのためのソナタ (F50号) 1988
     
   

     美里像 (F6号)  1992

日本古流・清水一幸先生像 (F10号)
     
     

初転法輪 (F8号) アトリエ開き記念個展

海岸寺18世 榎本知啓老師像 (30号) 1991

1971
     

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